台湾旅行|台南の建物探訪4 林百貨店/消防史料館/土地銀行台南支店/旧台南測候所/台南市美術館1館

寄生妻日記
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ぴーやん・もーの台湾旅行

台湾旅行の概要
  • 人数
    夫婦2人
  • 期間
    現地5日間
  • 主な滞在地
    台北市、台南市
  • 旅程
    台北3泊→台南2泊
    お得な台湾高速鉄道のチケットで周遊

林百貨店(おすすめ★★★★★)

  • 日本統治時代のデパート
  • オリジナルや台湾らしさがつまったお土産の購入にも最適
  • 食品だけでなく、雑貨やファッション用品も購入可能
  • 営業時間
    11:00〜21:00
  • 住所
    台南市中西区忠義路二段63號

ぴーやん・もーが育ってきた時代には、日本でもこういうモダンな体験ができなかったのですが、それでもノスタルジィを強く感じる場所です
近代の世界にどっぷり浸かれるのは貴重でワクワクします
高齢の観光客は昔を懐かしむようにこの空気を楽しんでいました
とても幅広い世代が楽しめますので、是非足を運んでいただきたいです

台南州土木課の梅沢捨次郎により設計
台南警察署庁舎も設計担当しています

地上6階建て(6階部分は小規模)

壁面は旧台南測候所台南市美術館1館(旧台南警察署)と同様に北投窯業の大山形素焼十三溝面煉瓦というスクラッチタイルを使用

床にはテラゾータイルと合成樹脂の2種類を使用

林百貨店の変遷

1932年に日本の実業家である林方一がハヤシ百貨店を開業
ちょうど同時期に台北では菊元デパートも開業し、いずれも台湾の百貨店の先駆けでした

戦時中は、米軍の空襲で被害を受けて廃業に追い込まれます
戦後は台湾製塩総廠(現在の台塩実業株式会社)と塩務警察総隊の共用事務所になるなど、オフィスビルとして活用され続けます

1998年に所有が台南市に代わり、文化財としての活用のために修復工事を進めます
2013年に修復工事が終わると、FOCUSというファッションビルを手がける企業が現在の林百貨店へと生まれ変わらせます

台湾製塩総廠
徳記洋行を利用、
若晞茶空間を従業員宿舎として利用していた企業

亭仔脚は広くて、建てたれた当時から人通りが多かったことが分かります
窓に鉄格子が付いているので、セキュリティの強さが必要だったんだと思います
派手さはないですが、当時は敷居の高い洗練されたおしゃれスポットだったんだろうな

細かいところに小ネタ満載です
大正時代のレトロっぽさもあります
壁のスクラッチタイルと合いますね

1階:食品

台湾の名品や林百貨店オリジナルのお土産が、これまたかわいいディスプレイで置かれています

パイナップルケーキ、台湾茶はもちろん、台湾名産のものばかり揃っています
ラインナップは少し高級ラインなので、何を購入するか吟味するのも楽しいです

内部は非常に凝った展示構成になっていて、物販と博物館が融合されたような興味深いものです

館内施設:エレベーター、階段

館内で存在感のあるエレベーターが
当時は最先端だったエレベーターで、珍しかったそう

床のタイルも素敵
林百貨店のロゴをアレンジしたアールデコ調

当時はエレベーターガールもおり、定員12人でしたが、リニューアル後は縮小しています
そのことから床のタイルはリニューアル後のものと推察できます

エレベーターで上がるもよし、階段で上がるもよし
階段は大きくないですが、日本の百貨店や駅にあるような石造りの重たいスタイル
階段といい、床といい、石という素材の冷たさと色の温かさが不思議と心に馴染む色調です

ところどころ家?と思わせるような調度品も置かれています
植物から南国感も出ていて、台湾ぽいです
上の階も窓枠には鉄格子が付いていますね

館内にはいくつかの場所にソファなどもありますが、非常に人気で座るのは結構難しいです
空いていたら、迷わず座ってみましょう

2階〜:雑貨

5階:喫茶、被弾壁

林珈琲や豆花屋さんがあります
レトロな空間をじっくり楽しむにはここで一休みするのがおすすめ
林百貨店のメインキャラ林娃娃の看板がかわいいです

台南でも中心地にあった一帯は、戦時中大きな空襲の被害を受けました
ハヤシ百貨店も例外ではなく、ほとんど修復されていますが、こちらの被弾された壁は保存されていて、今でも歴史を物語っています

6階・屋上:土産物屋、神社

屋上にはお土産物屋さんや林百貨店の名物モチーフのイスが
暑すぎて座って休憩はできませんでしたが、面白いモチーフで楽しいです

また、神社 末広社も残っています
建立当時は非公開でした
台湾の商業建物に現存する唯一の屋上神社です
日本は今でも屋上に社があることは珍しくないですよね

6階部分にあたるエレベーターのシャフト及び機械室は立ち入り禁止

屋上からは街が一望できます
様々な角度で見てみましょう
もーは土地銀行を上から眺めてみたかったので

消防史料館(旧台南合同庁舎)(おすすめ★★★)

  • 日本統治時代の消防施設
  • 現在は、住吉秀松、消防の記録や役割などに関する資料を展示
  • 入館無料
  • 営業時間
    (火)〜(日)10:00〜16:00
  • 住所
    台南市中西区中正路2之1號

1930年に6階建ての当時台南市内で最高層だった中央高塔だけが完成
昭和天皇の即位を祝って御大典記念塔名付けられました
高いこともあって、消防展望台という機能もあり、この上から街の火災の発生を監視していました

1937年、台南州土木課により塔に両翼が増築されました
元消防組詰所、錦町警察官派出所及び台南州警察会館などのの共同弁公庁舎が入りました

現在は、消防局第7災害救助大隊中正分隊が使用、消防史料館が設けられています

住吉秀松は住吉組という建設業者を設立し、台湾縦貫鉄道をはじめとする公共事業に携わりました
また、同じく住吉組という私設消防組も組織し、台南における消防活動の始まりに貢献した人物として紹介されています

建物は白一色ですが、タイル、石、そしてコンクリート?漆喰?と多種類の素材でできています
消防関連の施設ということで、夜間でも目立つように工夫されていたのではないかなと思います

土地銀行台南支店(旧日本勧業銀行台南支店)(おすすめ★★★★★)

  • 日本統治時代の銀行建築
  • 営業時間
    (月)〜(金)9:00〜15:30
  • 住所
    台南市中西区中正路28號

1937年に日本勧業銀行営繕課の設計、清水建設施工で建てられました
戦後の1946年に台湾土地銀行が設立、日本勧業銀行の後にこちらを利用することになりました

正面から向かって左右で外観の様式が違います
向かって右側の南側は、古代ギリシャ建築のドリス式の柱
向かって左の西側は右側同様でしたが、1983年の道路拡張工事に伴い3m削られ、古代ローマ建築の柱が装飾になり、アーチと一体化しています

外廊の天井は格間になっています

旧日本勧業銀行台北支店

国立台湾博物館 土地銀行展示館(古生物館)は旧日本勧業銀行台北支店で、旧日本勧業銀行台南支店の少し前になる1933年に建てられ、設計の影響を色濃く受けているのがわかります
写真を同じ角度で撮れていませんが、壮大な連続するドリス式の柱が同じです

旧台南測候所(おすすめ★★★★)

  • 日本統治時代の気象観測施設
  • 営業時間
    (月)〜(金)9:00〜17:00
  • 住所
    台南市中西区公園路21號

日本統治時代の初期である1898年にできた気象観測施設
日本人が台湾で最初に建設した5つの観測所(台北、台中、台南、恒春、澎湖)の中で唯一現存している貴重なものです

気象観測としての機能は新庁舎が建てられ移転しました

建物は正十八角形の同心円状で、6部屋に分かれており、中央には風力塔が備わっています
内部は予報室、当直室、地震計室などに分かれていました
壁面は林百貨店台南市美術館1館(旧台南警察署)と同様に北投窯業の大山形素焼十三溝面煉瓦というスクラッチタイルを使用

特徴的な構造が珍しく、一度は足を運びたい場所です

台南市美術館1館(旧台南警察署)(おすすめ★★★)

  • 日本統治時代の警察署
  • 台湾の近現代の芸術作品を展示している美術館
  • 料金
    一般200元
    学生100元(条件あり)
  • 営業時間
    (火)〜(日)10:00〜18:00
  • 住所
    台南市中西区南門路37號

1931年に林百貨店も担当した台南州土木課の梅沢捨次郎に設計され、完成しました

戦後は台南市警察局に、2019年に台南市美術館1館としてリニューアルオープンしました

アールデコ様式で台湾では類を見ない建物です
前方は2階部分がアーチ型の窓で、後方は増築され屋根は日本瓦、窓は長方形になっており、少し趣向が変えられています

壁面は林百貨店旧台南測候所と同様に北投窯業の大山形素焼十三溝面煉瓦というスクラッチタイルを使用

内部は構造をできるだけ残していますが、内装はかなりリニューアルされています

ぴーやん・もーが訪れた時は映像の撮影中で見学不可でした
手の込んだ建物、じっくり見学したかったです

ぴーやん・もーの台湾旅行まとめ

入国前

滞在中

帰国時

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