台湾旅行|台南の建物探訪3 成功大学/国立成功大学/国立台南第一高級中学/知事官邸生活館/旧台南庁長官邸/呉園芸文中心

寄生妻日記
広告

ぴーやん・もーの台湾旅行

台湾旅行の概要
  • 人数
    夫婦2人
  • 期間
    現地5日間
  • 主な滞在地
    台北市、台南市
  • 旅程
    台北3泊→台南2泊
    お得な台湾高速鉄道のチケットで周遊

国立成功大学(おすすめ★★★★★)

  • 鄭成功の名から取られた成功大学
  • 略称は成大、NCKU
  • 料金
    大人70元
    子ども35元
  • 営業時間
    8:30〜17:30
  • 住所
    台南市東区大學路1號

日本統治時代の1931年に台湾総督府が創設
当時は台南高等工業学校でした

その後何度か改称があり、1971年に国立成功大学になりました

工学、科学、医学、社会科学などの分野に強く、台湾の一流大学の一つです

校内にはたくさんの歴史的建造物があるので、建築好きはぜひ訪れたいスポットです

国立成功大学博物館

  • 日本統治時代に建てられた学校施設
  • 2007年に国立成功大学博物館が設立され、現在はその一つになっている
  • 入場無料
  • 営業時間
    (火)〜(日)10:00〜17:00

1933年に総督府台南高等工業学校の事務棟として建設されました

入り口の獅子がほんわか顔でかわいいです

よく見ると壁面はスクラッチタイルです
この大きな建物分のタイル、、相当数なのが伺えます
窓枠は現在も木製で結構年季が経っていますが、いつ頃の枠でしょうか

成功大学員生消費合作社

瓦に煙突か尖塔がぽこっとでています

生協のような場所です

こちらは歴史的建造物ではないかと思いますが、特徴的だったので写真に収めました

成功大学工業設計学科(旧日本軍歩兵第二連隊営舍)

日本陸軍経理部営繕部門が設計して建てられました

正面からは見ることができず、しかし横から見ても非常に堅固そうな建物です

赤レンガと2階のアーチに太く縁取られた白がインパクト大です
1階と2階でアートのタイプを変化させているのも美しいです

近くの禮賢樓は1911年に建てられており、外観も似ていることから同時期に建てられたと考えて良いでしょう

臺灣府城城垣小東門段殘蹟

臺灣府城は清朝時代に置かれた城
1723年や1725年に築城の説があります

日本が統治するようになると、台南駅を開通させ、城壁を壊して道路を敷くようになりました

現在は潜り抜けられるようになっており、学生が行き来しているシーンが見られます

国立台南第一高級中学(旧臺南州立臺南第二中學校)(おすすめ★★★★)

  • 日本統治時代に創立した中学校
  • 当時の建物が残っている
  • 入り方
    守衛の方に「建物の参観に来た」と伝えると入れてくれました
    必ず守衛に断ってから入りましょう
  • 住所
    台南市東区民族路1段1號

紅樓

1917年に竹園小学校の校舎として建てられました
台南州土木課が設計
2階建てでオリジナルは日本瓦が葺かれていました

1922年に学校が創立
竹園小学校が移転すると校内の建物を再建しはじめます
そこで紅樓も改築されます
戦時中は空襲の被害にも遭い、被弾跡も残されているようです
改修・修復は繰り返され、一時はセメントの屋根だったのを日本瓦に戻され、今に至ります

中央部は赤レンガではないのですが、両翼が赤レンガで造られており紅樓という所以がわかります

入ると見える、大きくて重厚な階段
国立博物館並みの石造りで、ここにいるだけで賢くなったような錯覚に陥ります

上がったところには沈光文像が置いてあります
沈光文という人は17世紀に活躍した
浙江省生まれで後世に台湾へ移り台湾の風土記を残した文人
後世、功績を讃えて彼の名に因んだ通りの名前につけられたり親しまれています

小禮堂

校内で小禮堂が一際異彩を放っています

1931年台湾総督府官房営繕課設計のロマネスク建築
国立臺灣大學校史館にも似ています

半円アーチが並ぶ装飾が美しいです
程よくレンガの重厚さとデザインの軽さが共存しています

側面の一方は外廊があり、一方はありません

修復の後も見られ、大事に使われています
上と下でレンガの積み方が異なっていルので、いずれかが修復後のものでしょう
一部にスクラッチ風?タイルが使われているのも面白いです

鳳盒子Cafe

学校を出てすぐにある国立台南第一高級中学の施設兼カフェ

日本瓦が葺かれた屋根に、洋風ペディメント、中国風の主要部と見えます
建物の詳細は不明ですが、材質は新しめなので、修復をしたのか築浅なのか、、
目を引くものでした

知事官邸生活館(旧台南県知事官邸)(おすすめ★★★★)

  • 日本統治時代に建てられた台南県知事公邸
  • 皇族が来た時に泊まる御泊所としても使用された
  • 営業時間
    8:30〜17:30
  • ライトアップ
    18:00〜24:00
  • 住所
    台南市東区衛民街1號

1900年に台南県知事公邸として洋館と和館が建てられました
すぐに台南県が廃止、台南庁に改められたため、県知事公邸の役目を終えてしまいました
旧台南庁長官邸は次に紹介する建物です

和館は陸軍に貸与され、洋館部分は台湾総督や日本の皇族が来たときの宿泊所として機能していました

1920年に台南州が発足すると州知事官邸として活用されるようになった

戦後は、台湾塩務局や塩務税警察関連が使用したり、さまざまな用途で活用されてきました

2000年以降に台南市政府文化局の元で修復作業が進められ現在は知事官邸生活館の名称になっています
一部物販や喫茶スペースがあります

和館は残っておらず、見る影もないのが残念です

回廊に佇むのも良いです
影すらカッコよくて、さまざまな角度、時間帯で楽しめます

建物の端に階段があります
近代建築の邸宅でよく見かける木製の装飾を施したものです

建物についても解説がついていて嬉しいです
ペディメントの変遷が紹介されていました

2階は企画展示などアートスペースがあります
窓枠や扉の緑色が映えますね
天井も珍しいデザインです
エレベーターも後付けであります

旧台南庁長官邸(おすすめ★★★)

  • 日本統治時代に建てられた
  • 台南県から台南庁になると、官邸はこちらに移った
  • 営業時間
    (金)〜(日)9:00〜17:00
  • 住所
    台南市東区育楽街197巷2號

1898~1906年に台南庁が発足したことに伴い、建てられました
旧台南県知事官邸と同様に洋館と和館が併設されていました

戦後も官邸や教職員寮として活用されましたが、2017年に洋館の修復が完了して現在に至ります

和館は焼失後修復されずに、基礎や床のタイルが残っています

もーはスケジュールの関係で休館日に訪れてしまったのですが、内部は調度品の展示もあるそうです
旧台南県知事官邸と比べるとこじんまりとしています
非常に綺麗に修復されています

呉園芸文中心(おすすめ★★★★)

  • 和・洋・中の建物が見られる不思議空間
  • 住所
    台南市中西区民権路2段30號

見どころ満載の呉園芸文中心

広い敷地内には芝生や野外劇場もあります
非常に手入れされていて、休憩するのに訪れるのも良さそうです

旧台南公会堂

1911年に矢田貝静陸の設計によって建設
地下1階、地上2階建てです
台湾で初の市民が集まる公共の場として作られました
バシリカ式聖堂に影響を受け、中央に入り口を構え、その奥に広い集会場が、両翼に外廊を備えています

1階の一角は史料室になっており、公会堂の歴史・役割などが示されています

公会堂は地下もあったり実際歩くと複雑なのですが、模型があるのでよく分かります

2階は立ち入り禁止、集会場も見学できませんでした
地下には企画展示スペースがあり、外からアプローチできます
地下なのに、外からというのがこの呉園の不思議な構造です

十八卯茶屋

  • 営業時間
    10:00〜20:00

日本家屋の十八卯茶屋
1929年に柳下勇三が建てた食堂
現在は茶芸館になっています

地下は公衆トイレに

王育徳紀念館

  • 王育徳の半生、そして手がけた研究について展示
  • 日本語の解説もあり
  • 営業時間
    (水)〜(日)9:00〜17:00

ゴツゴツした大きな珊瑚や丸石でできた石畳
中国の行楽地のような雰囲気です

王育徳

日本統治時代の1924年に台南で出生
1943年には来日し東京帝国大学に入学
終戦は台湾で迎えたものの、文芸活動で中国国民党の批判を行なっていたため日本に亡命
東京大学に復学し台湾語の研究で初の博士学位を取得します
その後明治大学で教鞭をとり生活をします
また並行して台湾独立運動に参加し政治活動を行います

見どころ

文芸を愛する青年期を過ごし、台湾文学の発展には、アイデンティティである台湾語が不可欠との考えから、台湾語の研究をします
発行書籍などとともに、言語学者としての活動が紹介されています

兄を二二八事件で亡くしたこともあり、活動家としての側面も紹介されています
日本に亡命後も日本にいる教え子を中心に組織を形成し、台湾独立の必要性を社会に訴える活動を行なっていました
当時の写真などが展示されています

台湾のアイデンティティの一つ、台湾語を消滅させないための活動は今も続いています

ぴーやん・もーの台湾旅行まとめ

入国前

滞在中

帰国時

コメント

タイトルとURLをコピーしました