建築好きもーが台湾旅行で建築探訪をしてきました
今回は新竹駅周辺です
実は台北から台南に向かう途中、新竹にも少し寄り道
設計者が不明で情報が少ない建物も多いですが、実際足を運んで良かった建物たちです
時間に余裕があれば、ぜひ行ってみて欲しいです
ぴーやん・もーの台湾旅行
新竹はどんな街?
新竹は台湾の北部に位置る都市です
主な特徴はこちら
- ハイテク産業の拠点: 新竹は台湾でも有数のハイテク産業の拠点として知られています。科学技術産業が発展し、台湾シリコンバレーとも呼ばれています。多くの科学技術関連の企業や研究機関が集まっています。
- 清新な自然環境: 新竹周辺には美しい自然が広がっており、近くには海岸線や山岳地帯があります。観光地や自然保護区も存在し、アウトドア活動やハイキングが楽しめます。
- 歴史的な建造物: 古くからの歴史を感じることができる建造物も見られます。例えば、新竹の古い街並みや歴史的な寺院があります。
- 美味しい食べ物: 台湾の他の地域と同様に、新竹でも美味しい台湾料理が楽しめます。地元の市場や飲食店で、伝統的な台湾の料理や新しい食べ物のトレンドを試すことができます。
- 文化イベント: 新竹は文化的なイベントやフェスティバルが盛んで、例えば新竹国際花火大会などが開催されています。
台湾高鐵 台北駅〜台鐵 新竹駅 台灣高鐵と台鐵で行ってみた!
ぴーやん・もーは台湾高鉄3日パスを持っていたので、できるだけ活用すべく台灣高鐵(台湾高速鉄道)と台鐵を乗り継いで行きました
台湾高速鉄道の新竹駅と台鐵の新竹駅は異なり、離れています
市街地なのは台鐵の新竹駅の方なので、間違えないように注意しましょう
- 台湾高速鉄道で台北駅〜新竹駅
- 新竹駅・台鐵六家駅 で乗り換え
徒歩5分 - 台鐵で六家駅〜新竹駅
台湾高速鉄道で台北駅〜新竹駅
台湾高鐵新竹駅・台鐵六家駅 で乗り換え
台湾高鐵新竹駅から台鐵六家駅へは、1Fと2Fそれぞれから連絡通路が伸びているので、標識にしたがって歩くだけ
歩いて徒歩5分もかからずに見えてきます
台鐵で六家駅〜新竹駅
台鐵は馴染み深いフォルムの電車で嬉しいです
青シートが一般席で、赤シートが博愛座(優先席)
扉横には車椅子用のスペースもあります
新竹車站(おすすめ★★★★★)
- 日本統治時代に建てられた駅舎
- 現在は台鐵の駅として使用されている
- 住所
新竹市東区榮光里中華路2段445號
台北駅からは所要時間約1時間 台鐵で行くか、台灣高鐵(台湾高速鉄道)で新竹駅(台鐵六家駅)で乗り換える
新竹の街に駅は清朝時代からありました
その後日本がさらに鉄道網を伸長し、駅舎も複数回新しく設けています
この建物は1913年3月31日に建てられた現存している台湾最古の駅舎
台湾総督府鉄道局の松崎万長設計
松崎万長は岩倉使節団でドイツに渡った経験からドイツ様式の建物を得意とした
台湾では西門紅樓や基隆駅、台湾鉄道ホテルも設計
この駅舎はバロック建築とゴシック建築の折衷様式
司法院、中山堂と同じ国防色をしています
素材・色は異なりますが、窓は國立臺灣大学醫學院附設醫院西址と同じ様式です
両翼が非常に長く、低い建物ですが荘厳さを感じます
当時の駅舎は入口と出口を完全に分けており、この新竹駅ももれなく同じ構造です
人の往来が激しい駅において人流を効率よくするためで、自動改札になった今でも変わりません
出口は画像よりも端、つまり非常に離れた場所にあります
中央部分は入口専用で乗車客の待合室・改札があります
天井が非常に高く、改修を繰り返したことにより、外観よりこざっぱりしています
窓枠などに洋館の趣向が見られます
外観とは裏腹にローカル感際立つホーム
しかしホーム越しにシンボルの時計が見えていてコントラストが面白いです
また、ホームの柱もところどころ洋風で、おそらく当時のを基にしているんでしょう
完全撤去せず、柱を追加することで強度を増しています
新竹市政府 (旧新竹州庁舎)(おすすめ★★★)
- 日本統治時代に建てられた官公庁建築
- 現在も使用されている
- 住所
新竹市北区大同里中正路120號
1926年落成
日本統治時代は新竹州
終戦後は新竹州に替わって新竹県が置かれたため新竹県政府庁舎に
その後紆余曲折あり現在は新竹市の市政府庁舎として使われている
屋根は見えづらいですが、和瓦が葺かれており和洋折衷様式
新竹市美術館(旧新竹市役所)(おすすめ★★★)
- 日本統治時代に建てられた官公庁建築
- 現在も使用されている
- 営業時間
(火)〜(金) 9:00〜17:00 - 住所
新竹市東区中央路116號
1925年に新竹州新竹郡役場として建設された
その後新竹郡が新竹市になったため市役所と改められた
戦後は一時的に新竹市役所として使われたが中国国民党県党部などになったのち、2007年に新竹市美術館へと変わった
現代美術を中心に展示している
和瓦が葺かれており和洋折衷様式
ドーマーウィンドウが中央の上部にある
戦前後に増築・改修されたが現在はほぼ建立当時に復元されている
ただし、車寄せは増築されたものだがそのまま保存している
台北當代藝術館(旧台北市建成尋常小學校)とも共通点は多いが、U字ではなく長方形
竹塹城迎曦門(おすすめ★★★★)
- 清朝時代の城門
- 城に関連する遺構も残っている
- 住所
新竹市中正路
竹塹とは新竹の旧地名
そしてここには清朝時代に竹塹城があった
当時は竹で造った城壁で囲んでいた
1829年に石と赤レンガ造りの城へと再建され、城壁・城門も一新
4つの門(東:迎曦門、西:挹爽門、南:歌薫門、北:拱辰門)があったが、日本統治時代に現存する迎曦門を残し、そのほかは撤去されてしまった
上部は木造から改修されコンクリート造りに、下部は花崗岩で造られアーチ状になっています
屋根は入母屋造で伝統的な城郭建築の様式
城の周りは堀があったため、門の前にかかっていた橋の遺構もいくつか基礎部分が残っており、わずかに展示されています
清朝時代の建造物は、新竹では多くなく貴重です
迎曦門しか残されていないことが残念でなりません
失った存在の大きさを感じた寂しさが残る、そんな場所です
ぴーやん・もーの台湾旅行まとめ
入国前
滞在中
帰国時
コメント